3歳までは甘い物を避ける
3歳までは甘い物を避けるというのは私が考えた事ではありません。40年以上前からある横浜の虫歯予防研究会が打ち出したていた事です。以前食事指導に関する勉強会に参加したときにこの内容を聞いて、何となく甘い物はだめ!という事ではなく、きちんとしたデーターがある事やその意味を知りました。
赤ちゃんは早くて5ヶ月から離乳食を始めます。そして徐々に色々なものを食べれる様になるのです。赤ちゃん、幼児の食事はとにかく薄味を推奨されています。乳幼児期は味覚の基礎形成がされる大切な時期であり、美味しいと感じるのは甘味、塩味が中心だそうです。それゆえに強い甘味を知ると、本能のおままに甘い物ばかりを欲しがる様になるということです。また甘い物はカロリーも高いので、食事をたべなくなるという悪循環を生じてしまい、色々な食材の味を感じる機会を失うと、味覚の発達を望めない可能性もあります。
3歳までは甘いもを遠ざけた育児を実践した育児サークルの調査で、0歳から実践しているグループの子供達はミュータンス菌(虫歯菌)の数が母親の菌の数に関わらず少ない事が分かりました。0歳から実践していないグループでは半数以上が菌が多く、母親の菌も多い事が分かりました。この調査によって食を中心とした生活習慣が虫歯の発生抑制に関与する事が示唆されました。
小さいうちはジュース、飴など甘い物は与えなければ知る事もないのです。3歳まで頑張ってみると、その後は甘い物はもちろん好きで食べますが、食べ過ぎる事はななく食事もきちんと食べる約束ができます。私や衛生士が子育ての中で実践してみて、本当にそうだと感じました。
ずっと甘い物はダメと行っている訳ではないのです。「3歳までは甘い物を避ける」ことは子どもへのプレゼントではないかと思います。